アーロン役・三ツ矢たらお:三ツ矢
リリー役・朝霧セイナ:朝霧
ムサシ役・一家隆:一家(たかし)
あらくれ役・ナンテッタッテ宮本:宮本
荒くれ役・和久井ちひろ:和久井


――それでは座談会を始めます、よろしくお願いします。


一同

 

よろしくお願いしまーす。


―― ではさっそく。今公演の自分の役について教えてください。


和久井

 

まあ、荒くれとマフィアみたいな感じなんですけど、なんかちょっとずつ色々分けたりしたいっす。


朝霧

 

ここら全員悪いやらやから。悪いやつら全員(笑)


宮本

 

役作りなんてしてない。してない。もう素で出来るよ。


三ツ矢

 

俺と朝霧とたかしやで。みんな悪い顔してる。


一家

 

悪者しか集まってないもんな。


宮本

 

皆さんも練習とかしてないですもんね。


三ツ矢

 

してない。してない。一切してない。


宮本

 

もう素で出来る。


三ツ矢

 

俺悪の親玉。


一家

 

普通にセリフ入ってないやんな?

三ツ矢

 

いやいやいや(笑)セリフ入れるわけないやん。


一家

 

今日の通しの時にさ、俺にめちゃめちゃかぶった状態でやってた。


宮本

 

やっぱ全然セリフ覚えてないっすね。やっぱ悪いなー。


三ツ矢

 

全然覚えてない。俺が努力することじゃないよ、俺のセリフは。


朝霧

 

ハケるたんびにすんごい勢いで台本見てるからな。


一同

 

(笑)


一家

 

ぐっちゃぐちゃの台本な。


三ツ矢

 

俺台本二回なくしたからな、今公演。


朝霧

 

悪いなー。


宮本

 

管理全然してないっすねー。


和久井

 

文総置きましたって言ったじゃないですか。


三ツ矢

 

え?それも聞いてない。


一家

 

わざと風で飛ばされて。


三ツ矢

 

わざと風で飛ばしたんや俺が。星と同じ高さに台本がある。


一家

 

なにそれ(笑)


朝霧

 

行くねー。


三ツ矢

 

すげー高かった。


朝霧

 

届くとかの問題じゃないもんなあれ。


一家

 

あのぐっちゃぐちゃの台本な。(二回目)


一同

 

(笑)


一家

 

じゃあみんなの役どころを説明していこうか。


宮本

 

まず、何と言っても今回の悪い方の主役アーロンじゃないっすか、やっぱりたらおさんです。


朝霧

 

悪いもんな。


宮本

 

悪そうな顔してますもん。


朝霧

 

すごいよな。


宮本

 

まだ今日確かに手抜いてます。


三ツ矢

 

俺こっからどんどん手抜いていくから。


宮本

 

へへへへへ。


一家

 

悪いなー。


一同

 

(笑)


―― ジゲキでやった、一番悪いことは?


一家

 

数々やってきた。


朝霧

 

真面目ちゃんやからなぁ。うち真面目やから。


和久井

 

悪いことですか?なんもしてないです。


宮本

 

あー、俺思いつきました。結構泣かしてます。三人ぐらいですかね。


一家

 

俺もっと悪いこと知ってるから。ひで一回の六月の体験の時に美術やったやん。でもその時スペイン行ってて。スペイン行ってるけどブログの担当があって。なんかジゲキのことを言うんかなと思ったら、「スペインで写真撮りました」みたいな(笑)


宮本

 

あれはマジでジゲキ知らなかったんで。


三ツ矢

 

俺の悪いことは、合宿で女風呂覗いたことかな。


朝霧

 

たかし、何やったん?


一家

 

俺はもうめちゃめちゃ悪いことしてる。一番でも悪いのは、きっかけの日に七時間遅刻したこと。


朝霧

 

悪かったなー。でも話しか知らんけどな。


一家

 

十時集合やって、起きたら三時やった。


三ツ矢

 

いや、ちゃうねん。十二時くらいに一回LINEの既読ついたんよ。


一同

 

(笑)


宮本

 

もっと悪いじゃないですか(笑)


一家

 

その時俺夜勤してて、んで六時に帰ってきて、で十二時に気付いたんやけど、なんでなんやろな。なんか悪かったんやろな。五十件くらい電話かかってきてた。


三ツ矢

 

俺神戸市の交通事故情報調べたもん。インターネットで。


一家

 

で、大学まで家から一時間半かかるから急いだら四時半くらいに着いたけど、そこであえて急がんかった。


一同

 

(笑)


宮本

 

それはほんまに悪いですね。


三ツ矢

 

一説によればイヤホンつけながらD300まで来たっていう目撃情報があるから。


一家

 

それぐらいちゃう?


朝霧

 

悪いなぁ。


―― 今までで一番楽しかった公演は?


三ツ矢

 

俺コロニー(2014年度 卒業公演)やわ。


一家

 

あー、一緒。


三ツ矢

 

演出補佐って立場やったから先輩みんなかまってくれたし、ありがたかった


朝霧

 

去年も演補ちゃう?


三ツ矢

 

演補や。俺卒演2回、3回生は演補やねん。楽しかったなー、目的がはっきりしてたから。先輩を楽しくするっていう。


一家

 

俺もコロニーかなー。俺1回生の時卒演に参加してなくて、初卒演やったから。あの代と結構仲良かったし。それに見てても楽しかったし。1回生のときは日本一周してた。卒演やっぱ楽しいんよな。去年も楽しかったけど、やっぱ一発めの卒演っていうのが楽しかった。


朝霧

 

私、スイートスポット(2014年度 秋冬公演「月とスイートスポット」)。


三ツ矢

 

役者やってたね。


朝霧

 

プレッシャーゼロや。ゼロって言ったら悪いけど、役者の苦しみを味わうことなく役者としてやってるのがめっちゃ楽しかった。


―― 後輩から見て卒業生はどうですか?


宮本

 

たらおさん、まじで台詞覚えないですよね(笑)?


三ツ矢

 

いや、覚えたんよ。


一家

 

いやいや。


三ツ矢

 

いや何かいろんな事考えながら台詞言うのってムズイよな。ここに立ってこの目線でって色々意識したら忘れるんよな。


宮本

 

たらおさん、めちゃくちゃうまいと思ってるんですけど、あんまり言われた段取りできないですよね。例えば、僕に拷問するように指示するシーンを練習してて、じゃあ次は目を合わせずに指示を出す感じでやってみようって演出に言われたんですよ。それで練習したら次もばっちり目があったんですよ。でも、やばいって思ったんでしょうね。即効で下向きましたからね。


一同

 


三ツ矢

 

いや、難しくない?みんな何考えて演技してるん?いろいろ指示されてその段取りこなしたうえで台詞言うって無理じゃない?


朝霧

 

いやいや。


宮本

 

でもあの時の指示はそれだけでしたやん!


三ツ矢

 

そうやけど。むずいわー。


宮本

 

いやたらおさんは上手いから、そういうのもしかっりこなすんかなあと思って。


三ツ矢

 

いや、もう上手いからとかはええねん。余計惨めになる。


一同

 

(笑)


一家

 

今日も俺の一発目の台詞潰してきたからなあ。


朝霧

 

せやったなあ。


一家

 

しかも二回目のやつ言おうとしたらそれもかき消してきたからな。


三ツ矢

 

いや、あれは…


一家

 

今日に限ったことでもないしな。


―― たらおさん、昔はもっと熱い男でしたよね?


三ツ矢

 

俺が熱かったことなんてないよ。練習なんてしたことないし。


宮本

 

悪いなあ。


三ツ矢

 

いや最終的に勝ちゃあええんよ。勝ちゃあ。


宮本

 

勝つってなんですか。


一家

 

何に勝つん。


三ツ矢

 

最終的に一番しびれる芝居をしたらええんよ。過程なんてどーでもいい。


宮本

 

それは間違いないです。


三ツ矢

 

俺は俺のペースがある。


一家

 

とか言って絶対本番でミスる。


一同

 

(笑)


三ツ矢

 

そうやって子どもの一生の一ステ目でめっちゃ台詞噛んだ。着々と練習してたやつが結局良かった。笑


―― 記憶に残っているハプニングは何かありますか?


三ツ矢

 

いっぱいある。


一家

 

ハプニング王や。


三ツ矢

 

一回生の秋冬公演でウィッグが飛んでったことやな。


一家

 

ああ。


三ツ矢

 

俺めっちゃ大事な役やってん。台の上に乗って主人公を追い詰めて、頭をばっ!て起こして威嚇するしーんがあったんよ。前のステージでちょいちょいミスってたからここだけは完璧に決めようって思ってて、周りの先輩からも舞台袖で鼓舞してもらってて。いつも以上に気合入ってたんやろな、背筋のうねりが強力すぎて、ウィッグがパーって飛んでって、その瞬間頭真っ白になって、台詞も飛んで。ウィッグの下のネットだけかぶってる状態でフリーザみたいになって。とりあえずめっちゃどや顔で対峙してた。


一同

 

(笑)


一家

 

めちゃくちゃおもしろかった。


宮本

 

お客さんどんな反応だったんですか?


三ツ矢

 

俺があまりに決めてるからそういうもんかなって。


宮本

 

あー


かずき

 

力でね。


三ツ矢

 

俺もこうじゃ!て感じでしてたからまだ耐えてた。


一家

 

容疑者xの場転かな。めっちゃ確認してたんやけど、途中で頭真っ白なって、舞台では自分が思ってたのと全く違うシーンが始まってた。


朝霧

 

容疑者xで言ったら、尺ミスちゃう?


一家

 

ああ。


朝霧

 

あの舞台奥に階段があって、いざ仕込みのときそれ組んでいったら一段足りんくて。たかしも途中でうすうす気づいてるのに、ちゃんと全部立てきって。一段一段のぼって「ミスった笑」って。


一家

 

ああ。


宮本

 

あんなんはミスじゃない?


一家

 

いや、あれはミスやな。


宮本

 

結局どう対処したんですか?


一家

 

めちゃくちゃちっちゃい階段増やした。


朝霧

 

おもろかったな。耐えてなかったけど。


―― 最後に、後輩/卒業生に一言お願いします。


三ツ矢

 

思い出作りはした方がいい。案外、馬鹿にならんって思うなあ。自己満も案外悪くないって思った。


一家

 

公演はできるだけ参加した方がいい。この時期になってもうちょい参加したいって思う。


三ツ矢

 

まあ確かに。もう一回秋冬やりたいって思うわ。


朝霧

 

友達を作ったらいいと思う。友達がいたら楽しい。


三ツ矢

 

間違いない。


和久井

 

朝霧さんも言ってたように、僕は後で後悔するタイプなんで今のうちに卒業生と一杯話したいです。


一同

 


朝霧

 

それあたしが言ったこととかぶってるか?


一同

 

(笑)


一家

 

こんなこと先輩に言われたら無理や。


宮本

 

あー、もう委縮しちゃった。


朝霧

 

怖くないよー。あたしは怖くないよってみんなに言いたい(笑)。


―― ありがとうございました!




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